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学園はもう卒業してしまって、アタシは大学生。せやから、卒業式やって知ったのは実はほんの数日前。
朝ごはん食べて、用意して、充電してた携帯を手に取ってカチカチ操作。
――プルルル、プルルル
「…あー、もしもし」
「カザキ?おはよう、ちゃんと起きた~?」
数コールで繋がった電話。第一声は凄い眠そうな声やったから、ちょっと笑ってしもた。
「何笑ってんだよ…」
「ううん、別に。んじゃ、起こしたからな?遅刻しいなや?」
「おう、サンキュ」
少し交わされた会話はすぐに途切れたけど、何となく微笑ましくて、ちょっとニヤけ顔。
頼まれてたモーニングコールには出たけど、ホンマに遅刻してへんやろか?
二度寝とかしとったら、後で怒らなあかんな。
手の中の携帯を閉じて家を出た。アタシがちょっと遅刻かもせぇへんわ、なんて思いながら。
数日後会ったとき、カザキは第二ボタンをくれた。
前から欲しいって言ってたの、覚えてくれとって、凄い嬉しかった。
卒業式の日は、ギリギリ間に合ってよかったね、ありがとう!